- 一級建築士の年収はどのくらい?
- やめとけと言われるのはなぜ?
- 実際のところどうなのか知りたい!
今回はこのような声にお応えします。
取得難易度の高い一級建築士ですが、インターネットでは「やめとけ」や「食えない」などの書き込みが見られます。

ネガティブな言葉が多いですね。
今回は一級建築士資格について、やめとけと言われる理由や年収をまとめます。
一級建築士の年収


従業員規模によって年収も大きく変わってきますが、大企業では800万円以上、中小企業では550万円〜650万円ほどと言われています。
一級建築士の資格を持っていると会社からの手当が出ることもあるので、資格を持っていない方と比べると年収は多い傾向にあります。
平均年収との比較
国税庁による令和5年分民間給与実態統計調査によると日本の平均年収は約460万円となっています。
このことからも一級建築士の年収は比較的多めなことがわかります。
なぜ一級建築士はやめとけと言われるのか?





年収は比較的高めな一級建築士でも「やめとけ」という書き込みも見られますね。
インターネット上での様々な意見をまとめていきます。
- 試験の難易度が高い
- 資格取得のコスパが悪い
- 建設業の収入が不安定
- ストレスを感じることが多い
試験の難易度が高い


一級建築士試験の合格率は一次試験・二次試験合わせて10%程度と難易度が高く、実際に何度も挑戦している人も多いです。
合格できないと膨大な時間を無駄にしてしまうリスクが大きいので、やめとけと言われることがあるようです。
資格取得のコスパが悪い
資格取得には資格学校に通って学習することも多いです。
建築士資格を取得するために大手の資格学校に通う場合、年に60万円〜120万円ほどのお金が必要になります。



何年も通学することを考えると、生活への負担も出てきそうです。
難易度の高い試験にお金を投資するのは勇気がいることからもコスパが悪いと言われています。
一級建築士はグレードの高い資格なので、受験者のほとんどは今年こそ合格する!という覚悟で受験しています。時間やお金よりも合格した後を見据えて試験に臨むことが大切です。
建設業の収入が不安定


一級建築士を取得しても、建設業自体が資材価格の高騰や競合の激化により安定しにくいという意見もあります。
こちらについては、開業・独立まで考えている場合は十分に注意する必要があります。
ストレスを感じることが多い
建築設計の仕事は納期に追われ残業が多くなったり、建物完成後に欠陥が見つかりクレームにつながったりと責任やプレッシャーを抱えることになります。
資格の有無には関係ないですがこのような仕事の性質上、辛いと感じることが多くやめとけと言われることがあるようです。



どの職種でも責任やプレッシャーは避けられないものです。
納期については期日を管理すれば自由な働き方ができるとも言えます。また、完成後のクレームは補修や工事によって改善することがほとんどなので一人で抱え込まなくても大丈夫です。
資格取得のメリット


否定的な意見が多くある一級建築士資格ですが、大きなメリットもあります。
自身のキャリアや年収アップなど大きなメリットを4つ紹介します。
- 社会的な信用が得られる
- 昇給や手当によって収入が増える
- 転職活動にかなり有利
- 独立開業も見据えられる
社会的な信用が得られる


一級建築士は知名度の高い国家資格であり、取得難易度の高さから社会的な信用も高い資格です。
お客様と直接やりとりする機会が増えたり、大規模なプロジェクトに関われたりと、仕事の幅が広がります。
昇給や手当によって収入が増える
ゼネコンや設計事務所によっては資格手当を支給されることがあるので、直接収入が上がります。



資格取得に使った費用をここで取り戻したいですね。
設計の業界内では資格をもっていて当たり前という風潮があり、昇格の条件になっている場合もあるようです。
転職活動にかなり有利


一級建築士を取得していると転職活動はかなり有利です。
一級建築士の所属人数が会社のステータスにもなるので一級建築士を求めている会社はたくさんあります。



資格をもっていると働く場所にはあまり困らなさそうですね。
独立・開業も見据えられる
建築設計は建築士の独占業務にあたります。
そのため会社で経験を積んだ後に事務所を立ち上げることも見据えられます。独立することにより自由な働き方ができ、年収1000万の夢も視野に入ります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は一級建築士の年収の実態とやめとけと言われる理由についてまとめました。



やめとけと言われるのはリスクの大きさが関係しているようです。
資格については20代のうちから勉強し早めの取得を目指すことが大切です。そして、仕事の将来性や責任については他の職種とも比較しながら慎重に考えることが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。