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一級建築士試験は誰でも受験できる?受験資格や内容・合格率まとめ

  • 一級建築士試験は誰でも受験できるの?
  • 将来のために、試験内容を事前に知っておきたい!
  • 合格率はどのくらい?

今回はこのような声にお応えします。

建築設計や工事監理の仕事をするのであれば必要になってくる一級建築士資格。

資格取得を見据えて頑張りたいけど試験についてわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで実際に受験した立場から、受験資格内容・合格率についてまとめていきます。

目次

誰でも受験ができるのか?

一級建築士試験には受験資格が設けられています

次の2つのうちどちらかを満たして受験するのが基本です。

  • 建築系の大学、短期大学、高等専門学校を卒業する
  • 二級建築士を取得する

建築系の学習をしたことのない方は学び直す必要があるということですね。

つまり、短期大学か専門学校に通って2年間学ぶのが一級建築士の受験資格を得られる最も早い方法です。

ちなみに、二級建築士の受験資格を得るには最短で2年間必要です。受験期間を考えると二級建築士取得までにさらに1年以上かかります。

一級建築士試験の全体スケジュール

一級建築士試験は年1回行われます。全体のスケジュールをまとめます。

4月上旬受験申込
7月第4日曜日1次試験(学科)
9月3日ごろ1次試験合格発表
10月第2日曜日2次試験(製図)
12月25日ごろ2次試験合格発表

学科試験を突破した人のみ製図試験の受験が可能です。

ですが、合格発表が少し遅いため学科試験の合格発表を待たずに製図試験対策を行う必要があります。

例年、資格予備校がその年のボーダーラインを発表しています。ボーダーラインを見て2次試験対策を行うかどうかの判断をします。

学科試験を突破したのちに2次試験を受験して不合格となった場合、また製図試験から受験しないといけないのですか?

次の「学科試験の免除について」で解説します。

学科試験の免除について

学科試験を突破した方は1次試験を合格した年を含め、5回中3回まで製図試験を受験できます

つまり、翌年から4年目までは学科試験が免除されます。

具体的に例をあげると次のAやBのような受験の仕方も可能です。

AB
学科合格年度× 不合格ー 未受験
翌年× 不合格× 不合格
翌々年ー 未受験× 不合格
3年目〇 合格ー 未受験
4年目〇 合格

1次試験と2次試験の内容

実際にどのような試験なのか受験内容をまとめます。

一級建築士試験は学科試験・製図試験ともに相対評価で合否が決まる試験です。

明確な合格基準点がなく、受験者の中で上位の人から合格していく試験ですね。

将来の受験に向けて、具体的に内容を理解することでモチベーションも上がります

おすすめ参考書も紹介しているのでぜひ本屋に立ち寄って中身を確認してみてくださいね。

学科試験

5科目で合計125点満点のマークシート式の試験です。いずれも4択問題の構成になっています。

それぞれの科目の内容と点数配分は表のようになっています。

科目配点試験時間内容
計画20点合わせて
120分
用途ごとの建物や都市計画、細部計画など
環境設備20点採光や換気、省エネルギーなど
法規30点105分建築基準法、その他法令に関する問題
構造30点合わせて
165分
建築構造(計算問題含む)や建築材料など
施工25点工事管理や各部工事(躯体・仕上げ)など

科目によって点数配分が違うのですね。

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製図試験

製図試験は実際に設計を行い、手書きで図面を作成させる試験です。

試験時間完成させるもの
6時間半・平面図や断面図など問題で指定された図面(A2用紙)
・設計に配慮した(問題内で指定される)内容の説明(A3用紙)

設計する際には、建物の高さや避難ができるかなど建築基準法を満たした計画にする必要があります。

さらに、室の配置や衛生設備など使い勝手にも配慮して、総合的に建物を設計します。

100人いると100通りの回答ができあがる試験ですね。

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過去の受験人数と合格率

過去の受験人数と合格率を学科試験と製図試験ごとにまとめます。


令和
学科製図
受験者数合格率受験者数合格率
6年28,067人23.3%11,306人26.6%
5年28,118人16.2%10,238人33.2%
4年30,007人21.0%10,509人33.0%
3年31,696人15.2%10,449人35.9%
2年30,409人20.7%11,035人34.4%

一度学科試験を突破すると3回の製図試験のチャンスが与えられることも加味して、総合では10%ほどの合格率になります。

一級建築士を取得するのにおすすめの予備校

一級建築士試験に特化したおすすめの資格学校を紹介します。

どの資格学校も学科試験の法規試験で必要な法令集を出版しており、実績もある資格学校です。

総合資格学院

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講義スタイル対面講義
受講料の目安(学科+製図)110万~140万
HP総合資格学院

受講料は他と比較して高めですが、対面講義であることが強みです。

日建学院

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講義スタイル映像講義が主(製図添削は対面指導)
受講料の目安(学科+製図)70万~90万
HP日建学院

クオリティーと学習効果の高い映像講義が豊富にそろっている点が強みです。

TAC

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講義スタイル映像講義もしくは対面講義
受講料の目安(学科+製図)70万~80万
HPTAC

受講料が他と比較して安く、手軽に学習を始めやすいのが強みです。

独学でも突破できるか

資格学校に通うのにもお金が必要なので、なるべく費用がかからない方法を選択したいですよね。結論としては

学科試験 独学でも可能
製図試験 独学はほぼ不可能

です。学科試験は過去問を繰り返し解くことで十分に点数が取れるようになります。

しかし、製図試験は第三者からの添削がどうしても必要になります。資格学校の先生のほか、一緒に試験突破を目指す受験生と話し合いながら自分の腕を磨いていきます。

そのような環境が整っているのが資格学校ということですね

合格者の中には、独学で製図試験を突破したという経歴の方もいますが、自分の設計スキルを磨く環境があったというのは間違いありません。

まとめ

いかがでしたか?

一級建築士試験の受験資格や内容についてまとめました。

一級建築士試験を目指すために必要な進路の選択や勉強内容について理解が深まりました。

将来、建築関係の仕事に携わりたい方、一級建築士を目指している方の参考になれれば幸いです。

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この記事を書いた人

建築設計事務所に4年以上勤務し、培った知識や経験を実体験に基づき分かりやすく発信していきます。「楽しく安全な暮らしがしたい」「建築士の資格を取得したい」そんな想いを持つ人たちの助けになれるよう、ブログを運営しています。【保有資格:一級建築士】

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