【法規編】独学で一級建築士学科試験を突破する5つの学習ポイント

どの法令集を使って勉強するのが良いの?
もっと点数を伸ばしたい!
試験時間内に解き切る方法が知りたい!

今回は、そのような声にお答えします。

一級建築士学科試験の中で法令集の持ち込みがある「法規」試験。
だからこそ、どの法令集を利用するか悩みどころですよね。

この記事では、各法令集の違いや実際の勉強方法について初学者にも分かりやすいようにまとめます。

目次

独学で一級建築士学科試験を突破する5つのポイント

「法規」試験攻略のポイントは次の5つです。

  • 自分に合った法令集を選ぶ
  • ひと目で分かるようにアンダーラインを引く
  • 問題の解き方をパターン化する
  • 暗記が必須の問題もある
  • 時間制限を意識して問題を解く

5つのポイントをうまく活かすには、どうしたらよいですか?

それぞれのポイントについて、順番に詳しく解説します。

法令集の選び方

試験会場で特によく見かける3冊を紹介します。
それぞれの出版元が有名な資格学校のため、購入後の特典が充実していることもポイントです。

文章の読みやすさや学習のしやすさに注目し、比較しながら自分に合ったものを選びましょう。

①『建築関係法令集』総合資格学院出版

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サイズA5サイズ・B5サイズ
印刷色一色(黒)
本文のレイアウト二段組み
購入後の特典「カラーインデックス」
「アンダーラインの引き方見本」
が無料で手に入る
その他の特徴利用している人の割合が多い
おすすめ度★★★★★

おすすめできる点

  • 二段組みのため、目線の横移動が少なく読みやすい
  • カラーインデックスの項目が多く充実している
  • アンダーライン見本は二色でシンプルかつ分かりやすい構成

②『建築基準法関係法令集』建築資料研究社(日建学院)出版

楽天ブックス
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サイズB5サイズ
印刷色二色(赤・黒)
本文のレイアウト一段組み
購入後の特典「カラーインデックス」
「主要法令条文アンダーライン集」
が無料で手に入る
その他の特徴関係法令が右側にまとまっている
おすすめ度★★★★☆

おすすめできる点

  • 関係法令が右側にまとまっているため、本文と区別しやすい
  • アンダーラインは二色で分かりやすく、〇や△などの記号も使った構成

③『建築基準関係法令集』TAC出版

楽天ブックス
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サイズB5サイズ
印刷色二色(青・黒)
本文のレイアウト二段組み
購入後の特典「カラーインデックス」
「アンダーライン線引き集」
が無料で手に入る
その他の特徴法令編と関係法令編で2冊のセパレートタイプになっている
おすすめ度★★★★☆

おすすめできる点

  • 二段組みのため、目線の横移動が少なく読みやすい
  • セパレートタイプになっているため学習しやすい
  • アンダーラインは四色で初学者に分かりやすく、〇や△などの記号も使った構成

アンダーラインの引き方

どの法令集を選んでも基本的に赤青の2色は絶対に必要です。

さらに1色追加し、用語とその意味を区別してアンダーラインを引くことをおすすめします。

:肯定文
:否定文
緑:用語とその意味

アンダーラインの色と意味を明確にすることが法規試験攻略のコツです。
ぱっと見で分かるアンダーラインを心がけましょう!

引き方の例

法令集の条文って回りくどくて読みにくいですよね。
条文が読みにくいのは、「以上・以下」などの言い回しや二重否定、三重否定が原因です。

そこで、主語と結論の部分のみにアンダーラインを引いて読みやすくしましょう。

具体的にどのように引くか例を出してみます。
 「昨日の夜ご飯は1,000円以上使わないように意識しなくて良かった。

少しお金を使っても良かったと読み取るようにするのですね。
条文の回りくどい言い方を飛ばすと分かりやすいです。

過去問を使った学習法

過去問の中から各科目の分野ごとに厳選・収録した問題集
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法令集を読んだことない状態からどのように勉強すればよいですか?

結論、いきなり過去問からスタートしても問題ありません。
過去問は問題分野別にまとまっているものがおすすめです。

問題の回答が法令集のどの部分に該当するのかを、しっかり把握することが大事です。

問題文を読んで全く分からない場合

STEP
問題集の回答を見て問題文に一致する法令集のページを読み込む

必要であれば一致する箇所以外の条文も読み込む。
ここで、問題文を読み内容を理解することを目指します。

STEP
「アンダーラインの引き方」をみて重要なポイントを把握する

並行して、アンダーラインを引きインデックスも付ける。

STEP
問題文に戻って正誤判断をする

同じ問題に出会ったときに自力で解けるようにしましょう。

問題文を読んで内容が少し分かる場合

STEP
法令集を引き、目的の文章を探す

ここで、目的以外の文章を読むことになると思いますが、その条文も理解するようにすることが大切です。

STEP
問題文に戻って正誤判断をし、正解ならOK、不正解なら復習する

復習の仕方は「問題文を読んで全く分からない場合」のSTEP2と同じです。

勉強した部分からアンダーラインやインデックスがついていくので、勉強の形跡が見えるようになりますね。

絶対に暗記すべき内容

建蔽率・容積率・高さ制限の計算問題は法令集なしで解けるようにしましょう。
これらの問題は計算問題になるので、法令集を引きながら計算となると時間がかかってしまいます。

ポイントは丸暗記ではなく住居系かそうでないかで数字を暗記するようにしましょう。

学科試験を突破した後には製図試験が控えています。
この製図試験、法規科目の計算問題を暗記で解けることが前提で試験問題が出題されます。

いずれ暗記することになるのであれば、先に覚えておいた方が良いですね。

実際の試験の解法と時間配分について

試験は105分で30問解いていきます。
1問あたり4つの正誤判断をするので、単純計算で1つの正誤判断に1分も時間はありません。

じっくり法令集を読んで回答するのは時間が足りないですね。

筆者が実際に行っていた解法を紹介します。
1問あたり約3分、計約99分です。

STEP
4つの選択肢をすべて読み、2択に絞る(法令集は使わない)

過去問を繰り返し解いていると怪しい言葉や数字が見えてきます。
条文を丸暗記する必要はありません。

STEP
法令集を引いて調べ、2択のうち正解の選択肢を選ぶ。

怪しいと思った言葉や数字を狙い撃ちして正解を導きます。

STEP
もし2択で法令集を引いて調べた後に、正解の選択肢がなかった場合はSTEP1の手順で捨てた選択肢も見直す

必要に応じて法令集を引きましょう。
それでも分からない場合は割り切って先に進みます。

まとめ

いかがでしたか?

法令集の特徴や勉強のポイントをまとめました。

学習手順がステップごとにまとめられていたので、分かりやすかったです。

パターンに当てはめることを意識すると学習効率も向上します。
「法規」試験攻略に向けて継続して勉強を積み重ねていきましょう。

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